春の薬膳~血を養う「にんじん」で「肝」のケアを
【薬膳とは?】
薬膳とは東洋医学の考薬膳尾もとに、体質や体調、季節に合わせて食材を選び、作られたお料理のことです。
「医食同源」という言葉があるように、食べ物の力を健康維持に活かしていただけるよう、ケイフィールズでは様々な情報を発信してまいります。
■春は肝をケアしよう
春にオススメの食材をご紹介します。
東洋医学では、春は「肝」に負担がかかる季節です(東洋医学でいう「肝」とは、「肝臓そのもの」というよりは、「働き」を指しています)。
この「肝」の働きの一つに「蔵血作用(ぞうけつさよう)」というものがあり、読んで字のごとく「血を貯蔵する」役割を担っています。
ですから肝が不調になると体の中の血が不足し、栄養が十分にいきわたりません。これを「血虚(けっきょ)」の症状と言い、目のトラブル(かすみ、乾燥)や筋肉のトラブル(こむらがえり、しびれ)、婦人科系のトラブル(月経不調や更年期症状)が現れやすくなります。
では、肝をケアし、蔵血作用(ぞうけつさよう)をサポートする食材にはどんなものがあるでしょうか、実は私たちに身近な「にんじん」がオススメなのです。
薬膳では「にんじん」には血を養い、貧血や目の疲れを予防する効果があるとされています。
βカロテンを豊富に含み、エイジングケアや免疫力の向上等も期待できます。
消化器系の働きも高めてくれるので、食欲不振やお腹の不調(下痢や便秘)にもおすすめです。
ただし、生のにんじんには「アスコルビナーゼ」という酵素が含まれており、他の野菜のビタミンCを破壊するとされていますので、注意しましょう。
湿気に弱いので、水気をふいて保存してくださいね。