【健康コラム】食べ物のはたらき・作用は条件で変わる
こんにちは。若石リフレクソロジスト&食生活デザイナーの木下友子です。
体にとって食べ物とはあくまでも「異物」ですから、「これさえ食べれば大丈夫」というものはなく、「これを食べなければ安心」というものもない、大切なのは「自分に合った食べ物」を「自分に合った食べ方」で食べているかどうか、だと常々思っています。
●食べ方(調理法)によって食べ物の影響は変わる
食材に何かを足したり引いたり、中和したり……いろんな栄養素は「調理=食べ方」によって変化します。
●食べる量によっても作用が変わる
食べないことよりも、食べすぎによる体調不良の方が現代の日本では深刻な問題を引き起こしているかもしれませんね。
●食べる時間によって作用が変わる
朝に食べるか、寝る直前に食べるのか、それによっても体への影響や負担は変わります。
●食べ合わせによって作用が変わる
たとえば、うなぎに山椒(さんしょう)をかけるのは、うなぎの脂肪が酸化するのを、山椒が抑え消化を促してくれるから。また、カニを食べた後にフルーツデザート(梨や柿)を食べると、どちらにも体を冷やす性質があるため、寒気がして良くないという考え方もあります。食べ合わせも大切ですね。
●食べる人の体質や健康状態によって作用が変わる
そばや小麦を食べると辛いアレルギー症状が出る人もいらっしゃれば出ない人もいます。お酒に強い人、弱い人もいますよね。
●環境・ライフスタイルによって食べ物の影響は変わる
雪山で遭難している人に「玄米です。よく噛んで食べてください!」なんて言おうものなら「無理!」と言われてしまうでしょう。体が弱っているときは、おかゆやハチミツ等、できるだけ消化しやすく、すぐにエネルギーとなる食べ物が必要です。
反対に、事務のお仕事が中心で運動不足の中高年が、甘いものばかり食べているとどうなるでしょうか。甘いものは消化が速いので、血糖値はすぐに上がり、脂肪をためこみやすくなります。そこに日頃の運動不足も重なり、血行が悪くなった下半身には老廃物がたまって、むくみも出てくるでしょう。こういった食生活は皮膚のくすみや精神の安定にも影響を及ぼします。
こんなふうに、条件によって、「こころ」と「体」に及ぼす食べ物の影響は変わります。
成分や栄養素だけに気をとられず、自分に合った取り入れ方をしていきたいものですね~。